収入がどこまでも上がっていくような錯覚に世の中が丸ごと陥っていたバブル時代でさえ、若年ユーザーが330万のソアラを乗り回すなどというのはレアケースだった。

 それより経済情勢が厳しいなかで車両本体価格300万円台のクルマに手を出すのは、通常であればよほど給与が高い企業に勤めているか、投資で利益を継続的に出せているか、もともと資産家の一族であるといったことでもないかぎり、可処分所得の相当分を削り飛ばすことになる。