澤口俊之(脳科学者)×阿川佐和子

生物学的に見て、五十歳以上の男性は生き続けていい人と、そうじゃない人に分かれます

【澤口】長老になれず、良い遺伝子も残せない男性は不要ですよ。
【阿川】でも、男性はみんな自分の遺伝子がいいと思ってるんじゃないですか?
【澤口】それは全ったくの勘違いで、良い遺伝子、good genesというんですが、それを持っているのは確率的には二人に一人しかいないんです。
     ありていに言えばgood genesを持っていない半分の男性は邪魔なんですよ。
【阿川】さっさと死んじゃいなさいって?
【澤口】あくまで理論上の話ですよ。
【阿川】この高齢化社会で老人を大切にしろという説を先生は全部ひっくり返しちゃうのね(笑)
     ちなみに先生はgood genesは持ってないんですか?
     パッと本質を見抜く力のある人の遺伝子なんてそうそうないでしょ。

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

【阿川】最近若い男性で結婚したくないという人が増えてるじゃないですか。これはどういうことなんですか?
【澤口】家族の形成というのは四百万年以上続いている人類の営みです。
     おっしゃる通りその形成を避ける人が多くなっているのは大問題だと思っております。
     理論的にはなぜかわかってるんですけど、言いたくないです。
【阿川】どうして?
【澤口】これを言ってしまうと世界中の産業が大変なことになってしまいます。
【阿川】食べてるもの?スマホとか電磁波とか?
【澤口】だから、言いたくないって申し上げてるじゃないですか!