清水和夫のサーキットインプレッションより


ミッドシップらしい楽しさが見当たらない

 一般道ではソコソコのスポーツドライビングを楽しませてくれるが、サーキットではミッドシップらしい楽しさがほとんどない。
タイムこそセリカを上回るが、これは軽い車重とコンパクトなボディが効いているからで、楽しさはセリカの半分。
電動パワステで手応えが薄いし、コーナリング性能は弱アンダーで誰にでも乗れるようにセッティングされている。
それだけにステアリングのシャープさに欠け、ミッドシップの意味が見つからないのだ。絶対パワーの追求ではない、というコンセプトは賛同できるが、スポーツカーである以上、もっとガチッとした乗り味を提供するべきであろう。('99年12月)