Wikipediaで「ロータスセブン」を検索すると次のような記述があります。

1982年に、創始者コーリン・チャップマンが心臓発作で死去すると、ロータスを継いだ妻のヘイゼル・チャップマン
は人件費の安い南アフリカに支社を設立し、現地へ移民したイギリス貴族バーキン卿の起こした「バーキン」
というレプリカ専門メーカーのもとで、製作が容易なシリーズ3セブンの再生産を任せる計画を立てた。
ロータス社は、シリーズ4のもろもろおよび、セブンの販売権はケーターハムへ譲渡しているが、シリーズ3
以前の設計図などの売却はしていないので、バーキン社はシリーズ3の生産・販売すること自体は問題がなかった。


これはおかしい部分が沢山あります。先ずコーリンの死後ヘーゼルがロータスを継いだという点です。
コーリンはロータスの社長でしたがヘーゼルは社長を継いではいません。
コーリン自身も社長ではありましたが晩年は経営の中枢から外されていました。
従ってヘーゼルはコーリンが所有していたロータスの株式は継いだでしょうが経営に深く参画することなどは
なかったのです。
南アのハーキンにシリーズ3を造らせるというのもロータスでは出来なかったからですね。

しかもそのバーキンは「レプリカ専門メーカー」とあります。
「セブンの販売権はケーターハムへ譲渡している」ともあります。
だったらケータハムで販売しているものが本物で、バーキンはレプリカという事になりますね。
自ら墓穴を掘っているんです。

このWikipediaに書かれているものはなんとかしてケータハムをバーキン等のレプリカと同等なものに見て
欲しいと願う者が書いたものです。
ケータハムを正当なセブンと考えているものは面倒だから放置しているんですね。
「本物論争」は既に決着がついているんです。

M社ではバーキンの他にもフェラーリP4、ポルシェ550スパイダーやポルシェ356の レプリカ等も売ってました。
レプリカ大好きな会社だったんですね。
ネット検索では社長は2005年に脱税で逮捕されてM社は倒産したそうです。
私は「やっぱりね」と思いました。