アウディデザイン新旧比較 & メルセデスベンツのデザイン戦略
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VWグループは全体的にエッジを効かせたボディワークを見せています。そのためか、ヘッドライト付近を従来のように丸みを帯びたデザインではなく角張らせてきました。
アウディはどんどん鋭いデザインを志向しているのは間違いないようです。

メルセデスベンツはというと、センシャルピュアリティ(sensual purity)というものをチーフデザイナー、Gorden Wagener氏が発表しています。
「アウディを見れば、どれも一本のキャラクターラインがボディサイドを貫いている。
我々の初代CLS(05年)もそうだったけどね。
デザインのビジョンを描くなかで、他のブランドと同じようなキャラクターラインを使うのはどうしても避けたかったのだ」
「折れ線の時代は終わった。折れ目やラインを極限まで減らしたとき、残るのはフォルムそのものだ。我々は勇気を持ってこのピュアリティを実行する。」
「いずれにせよ我々は、ラインでキャラクターを語ることをやめた。フォルムの基本にあるのは、我々がコアラインとよぶものだ。
立体を作るには面と面との間に角度付けなくてはいけない。
たとえばショルダー面は空からの光を受け、サイド面は横からの光を受ける。
その光の違いで立体を見せるのだ。
2つの面に挟まれたコーナーがコアラインになる。」

最新のコンセプトモデルを見ると、上のような車が多いのはこういう理由だったのかと納得しました。
キャラクターラインというものの考え方をやめたというのは驚きでした。
ただ、結局の所、立体には角ができるのであるけれど、それを鉄板で表現するのをやめて他力(太陽など?)を使って表現するわけですね。

最新のA6やA8は見たことがないのですが、やりすぎ感が多少あります。これが実車ではどうか、ですね。今後もアウディには、王者メルセデスに負けない車をつくってほしいと思います。

※結果的にアウディは王者メルセデスから引き離されてしまった。