「一番の不安は?」という質問では、いま一番の不安について22.7%が「老後の年金」と答え、老後のカネを不安視する人は少なくない。
小さな金属部品メーカーで総務を担当する渡辺友和さん(仮名)もその一人だ。

「10年前に離婚した当時は、マイホームを処分しても住宅ローンと相殺しきれず、200万円の借金を背負った状態でした。
でも、月3万円の子供の養育費を払いながらでも貯金を600万円まで増やせました。
ただ、零細企業で退職金も少ないため、年金以外の老後資金を定年の65歳までにどれだけ増やせるか。そこが悩みです」

「現在の会社の給料が低い」を低所得の理由に挙げた人は39%いたが、渡辺さんの給料は上がらないどころか、下がっているという。
定年後の生活を気にするのも納得だ。