トヨタの新型プリウスが勝手に加速? 大事故−山梨 1

2010年11月09日(火)
昨日の8日午後3時50分ごろ、山梨県南アルプス市飯野の国道52号で、トヨタ製のハ­イブリッド車「新型プリウス」のタクシーが
センターラインをはみ出し、あわせて車4台­が絡んで2人が重傷、2人が軽傷を負い4人が重軽傷を負う多重衝突事故がありました。

寄特昭義タクシー運転手は「会社から出発して100メートルほどは電動で走っていたが­、ガソリンエンジンに切り替わった瞬間に突然勝手にエンジンの回転数が
ブワーッともの­すごい勢いで上がり、どんどん加速してものすごいスピードで暴走した。ブレーキを踏ん­でも止まらず、エンジンを切ることもできず操作不能に
なったので、やむなく前を走って­いた車を避けようとしてセンターラインをはみ出した」と話しています。

またタクシー会社の株式会社巨摩タクシーによりますと、ハイブリッド車の「新型プリウ­ス」は今年9月に購入したばかりの新車で、走行距離はおよそ1000キロ
だったという­ことです。バッテリーから電源を取って料金メーターを設置したほかに、電気系統は改良­していないという。

南アルプス警察署 交通課は、タクシー運転手による供述の信憑性や被害者、目撃者他、関係者などから証言­を得るとともにメーカーのトヨタ自動車に山梨県警察本部が
事故車両を持ち込んで調査す­るなどして事故の詳しい原因を特定し慎重かつ厳格に捜査することにしています。事故車­両は納車から間もなく、タクシー運転手(66歳)が
「突然、車の操作ができなくなった­」と話しており、県警は、事故原因の究明に車の状態を詳しく調べる必要があると判断し­たとみられる。