昔の男性の平均寿命は60歳ほど。
当時、老齢年金の支給開始年齢は55歳。大企業の退職年齢とされるのも55歳でした。
あまり多くの老後資金はなくても大丈夫だった。
ところが現代、寿命は20年ほど延びました。男性の平均寿命はおよそ80歳。
老齢年金の支給開始年齢は、原則65歳に引き上げられていますが、寿命の延びほどではなく、定年退職はいまだ60歳が多いのが現状。
“老後”期間は長期化、核家族化も進み、「老後資金を貯める」ことは、家計管理上、必須な時代になりました。
さて、そこからさらに寿命が20年延びようとしているのが、いま直面している「人生100年時代」です。
政府は老齢年金の支給開始年齢を、75歳に引き上げることを考えています。
一方で、定年退職の年齢はいままさに過渡期で、定年そのものを廃止する企業や、70歳、75歳と延長する企業が出始めています。