ところが、間違いはこれだけではないんですね。
じつは、大河内総長は卒業式ではこの部分を読み飛ばしてしまって、実際には言っていないのだそうです。
原稿には確かに書き込まれていたのだけれども、あとで自分の記憶違いに気づいて意図的に落としたのか、
あるいは単にうっかりしただけなのか、とにかく本番では省略してしまった。
ところがもとの草稿のほうがマスコミに出回って報道されたため、本当は言っていないのに言ったことになってしまった、というのが真相のようです。
これが第三の間違いです。

この有名な語り伝えには、三つの間違いが含まれているわけです

この後、大河内総長の式辞原稿をもう一度見てみますと、そこには例の有名なフレーズに続けて
「我々は、なろうことならフォレスターに乗りたいのですが」とも書かれていました。