前回も書いたように、知と徳、知識と行動の関係については、

通常は、知識をもっていることとその知識に基づいて行動することは必ずしも直接的には結びつかない問題であると考えられることになります。

例えば、

私たちは、地球一周がおよそ4万キロメートルであることを知識として知っているとしても、だからといって、実際に地球を一周してその長さを測ってみた人はほとんどいないように、

人は、必ずしも自分が知っていることのすべてを実際に行うわけではなく、通常の知識については、それを知っていることと実際に行うこととはまったく別次元の問題であると考えられるということです。