人間の魂をより善いものへと高めていくための徳の習得は、善なるものについての知を得ることによってのみもたらされるとするソクラテスの知徳一致の思想は、

さらに、善なる知からは必ず善なる徳、そして、善なる行いがもたらされるとする主知主義の思想へとつながっていきます。

そして、

こうした考え方は、ソクラテスのパラドックス、または、主知主義のパラドックスなどと呼ばれる議論へと結びついていくことになります。