このように、
魂と身体と金銭の関係は、健全で幸福な人生を歩むうえでは、どれもが欠かすことができない三位一体の関係にある要素であると考えられることになるのです。

しかし、それでは、これらの三つの要素のすべてがその人の人生における意味と価値を決定づけるのに同等の重要性を持った要素なのか?
というと、必ずしもそうではなく、

例えば、いかに、身体が丈夫で有り余るほどの富に囲まれていたとしても、
その人の魂が未熟で悪しきものであるとするならば、その人生自体が無意味で無価値なものとなり、

世界にとっても、その人自身にとっても、むしろこの世に生まれてこない方がよかったという結論にさえ行き着いてしまう
と考えられることになります。