功利主義(utilitarianism、ユーティリタリアニズム)とは、
ミルと同じイギリスの経済学者であり法学者でもあったベンサムによって提起された倫理学および政治学上の学説であり、
それは、人間の行為の善悪は、その行為の結果としてもたらされる功利(utility、効用、有用性)によって決定されると考える倫理思想ということになります。
この場合の「功利」とは、すなわち、その行為がもたらす結果が行為者自身やその周りの人々にとって良い影響を及ぼすのか?それとも悪い影響を及ぼすのか?ということを示していると考えられるので、
それは、より日常的な言葉でいうならば、幸福や快楽といった言葉に極めて近い概念であると考えられることになります。