実際に、日本の賃金上昇の推移を見てみると、平成の30年間で上昇した賃金はわずかしかない。国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、
1990年の平均給与は425万2000円(1年勤続者、以下同)。
1990年以降、平均給与はしばらく上昇するのだが、1997年の467万3000円をピークに下がり始める。

その後、ずるずると下がり続けて、2017年は432万2000円となる。
1990年からの27年間で、上昇した平均給与はわずか7万円ということになる。