車両重量はどんどん重くなっています。
これはボディ剛性も衝突安全性も要求度が高まり安全装備や環境対応などで必要だからです。
ボディサイズも拡大傾向にあります。エネルギー回生をやろうとすればバッテリーも大型化してしまいます。
クルマは重くなる一方なのでその分だけエンジンの重量も影響が小さくなります。
気筒数が増えるほどエンジンは重くなります。
ただしパワーは拡大しレスポンスは良くなりより高回転まで使えるようになります。
NAの高性能エンジンは高回転での音とパワーが魅力です。
しかし闇雲に高回転化してもトランスミッションが辛くなりますし、
低回転でしっかりと燃焼させないと排出ガスも燃費も厳しくなってしまいます。
9000rpmでいいのであれば現代の技術であればV12は不要でV8でも十分可能です。
高回転化するには180度クランクを使います。
これは直列4気筒と同じ形で180度の等間隔で2気筒ずつ同時に燃焼することになります。
今度は振動が問題になります。4気筒を2つ乗せているような形なので4気筒よりも振動が増えてしまいます。
フロントに積むのはステアリングフィールにも大きく影響するので難しいでしょう。
最近のトレンドであるターボ化するのであればそもそも高回転は無理です
ターボの使いやすさを考えるとV8は排気干渉が出るのでV6のほうが都合がいいでしょう。
ターボであればV8よりはV6のほうが軽量コンパクトになりスポーツカー向きです。
ターボであればV6よりも直6のほうがアドバンテージは大きくなります。フロントエンジンなら直6がいいです。
ミッドシップであればV8はいいバランスですね。フロントエンジンなら直6ターボのほうがいいです。