某ブログの「SNH48はベンチャー企業」という記事について。

あの記事の内容でなんで48系評論家の無知の予防線になるんだろうか?

おそらく一連の顛末を知っている日本人の多くは、SNHが契約違反をして
楽曲のパクリ、ブランドのただ乗りをしていることに激怒しているのだと思う。

それについて「既得権のないベンチャー企業だからしょうがないんだよ。」としか
答えていない。「無知」という上から目線の言い草も含めて火に油を
注いているだけな気がするが。

ステークホルダーの利益調整をするのは日本企業だろうが、米国企業だろうが
中国企業だろうが皆同じで、これをうまくやるのが経営手腕。
通常先進国であれば、リスクマネー欲しさに株主あるいは貸主を重視するあまり
フランチャイザーなどの取引先の利益をないがしろにすれば、巨額訴訟を起こされかねない。
しかし、SNHは中国の司法インフラが腐っていることをいいことに、ステークホルダーである
フランチャイザーのAKBを切ったわけである。ステークホルダーとしてのAKBを切れたのは
中国の司法インフラの不備のおかげ。

既得権のないベンチャー企業だからといって、楽曲のパクリ、ブランドのただ乗りが
許されるわけがない。どうしても金儲け優先、株主優先の経営をしたいのであれば
SNH48とはまったく別のアイドルグループを立ち上げ、そちらでAKB48運営会社の干渉を
受けない形でやりたいことを好きなだけやればいいんだと思う。そうすればネトウヨなど
かわった人たちは除いて、日本人も素直に応援できると思うし、既得権のないベンチャー企業が
正々堂々と既得権に切り込んでいく姿勢を素直に評価できると思う。

本来48Gというブランドや総選挙等のノウハウなどを築くのには莫大な費用(研究開発費)と労力がかかります。
これらの事業の中核的なノウハウ、ブランドがなければ、そもそもSNH運営会社はやっていけないはずで
SNH運営会社はいろいろな取り組みをしているようですが、それは枝葉末節。
SNHは普通の先進国であれば切り捨てることなどとてもできないステークホルダーである
フランチャイザーのAKBを司法インフラの不備に乗じて切ったのです。

だまして莫大な費用や労力をかからなかったうえ、本来切り捨てることができないステークホルダーを
無視することができたわけだから、その分、契約破綻前はロイヤルティがかかったとはいえSNH運営会社の
負担はだいぶ軽かったわけでそんな会社の経営者が優秀といえるのだろうか。だます力が優秀?
本当に優秀な経営者であれば、AKBを含めたステークホルダーのバランスをとることができるわけだし
普通の先進国であれば、そうせざるを得ない状況に置かれる。

某ブログは司法インフラの不備を知ってか知らずか、「訴えられるものなら訴えてみろ」と言わんばかりの
記事を書いたり、「AKB48は知らないがSNH48は知っている」という人が増えていることを挙げてブランドのただ乗りの
既成事実化を主張したり、無知の予防線どころか、日本人が抱いているわだかまり、違和感、怒りなどについて
火に油を注ぐことになっているのではないか。

「SNH48が事業を継続するには本当にこの方法しかなかったのか?」というのが
あの記事のもう一つのポイントだと思いますが長くなってきたので、後日気が向いたら書きたいと思います。

長文失礼しました。