「中国の主張を完璧に覆す」尖閣領有を否定する台湾の公式文書を発見
http://www.sankei.com/politics/news/171117/plt1711170026-n1.html
http://i.imgur.com/34a7lMg.jpg
中国側の「尖閣諸島が歴史上、台湾に付属していた」という主張の根拠とする歴史資料は2つあるが、
このうち1つはすでに誤りだと判明している。今回の資料は残りの1つで、台湾の文書が否定したことによって
中国側は主張の根拠を完全に失うことになる。

石井氏は今回、中国側がこれまで領有権を主張する根拠としていた歴史資料の1つで、清代の役人が記した
台湾の地理書「台海使槎録(たいかいしさろく)」(1722年)の解釈の誤りを指摘した。

同書には「山後(台湾東部)は大洋なり、北に山有り、釣魚台と名付けらる、大船十余を泊すべし」という記載がある。
中国側はこの「釣魚台」が尖閣諸島を指すとしてこの記載を基に「歴史的に尖閣諸島は中国の領土」と主張してきた。

だが、1970年に台湾政府が発行した公式の地理書「台湾省通志」は、台海使槎録に明記された「釣魚台」を
台湾東南部の「台東県の島」と認定し、尖閣諸島ではないことが記されていたという。

台湾省通志はすでに公開された文書だったが、石井氏が今年9月に尖閣諸島の歴史を研究する過程でこうした記載があることを発見した。
石井氏は「中国の主張を完璧に覆し、国際法だけでなく、歴史的にも尖閣諸島は日本の領土だという日本側の主張を補強するものだ」としている。