0011菜々しさん (ワッチョイ e3e9-7p+E)
2019/08/03(土) 00:10:42.91ID:Oyt7dVbb0https://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1520944349/170
170 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2018/03/14(水) 00:11:37.25 ID:UuNq8e5T
332 名前:('A`)[] 投稿日:2006/04/16(日) 03:36:10 0
犬の聖書
この世の中では親友でさえ、あなたを裏切り、敵となる事がある。
愛情をかけて育てた我が子も深い親の愛を、すっかり忘れてしまうかもしれない。
あなたが心から信頼してる最も身近な愛する人も その忠節を翻すかもしれない。
富はいつか失われるかもしれない。最も必要とする時に、あなたの手にあるとは限らない。
名声はたった一つの思慮に欠けた行為によって 瞬時に地に堕ちてしまうこともある。
成功に輝いてるときは、ひざまずいて敬ってくれたものが失敗の暗雲があなたの頭上を
くもらせた途端に豹変し、悪意の石つぶてを投げつけるかもしれない。
こんな利己的な世の中で決して裏切らない恩知らずでも不誠実でもない絶対不変の唯一の友は
あなたの犬だ。
あなたの犬は、富める時も貧しき時も健やかなる時も病める時も 常にあなたを助ける。
冷たい風が吹きつけ、雪が激しく降る時も主人のそばならば冷たい土の上で眠るだろう。
与えるべき食物が何一つなくても、手を差し伸べれば キスしてくれ世間の荒波にもまれた傷や痛手を
優しく舐めてくれるだろう。
犬は貧しい民の眠りを、まるで王子の眠りのごとく守ってくれる。
友が一人残らずあなたを見捨て立ち去っても、犬は見捨てはしない。
富を失い名誉が地に堕ちても、犬はあたかも日々空を旅する太陽のごとく、
変わることなくあなたを愛する。
たとえ運命の力で友も住む家もない地の果てに追いやられても、忠実な犬は、共にあること以外、
なにも望まず、あなたを危険から守り、敵と戦う。
全ての終りが来て、死があなたを抱きとり、骸が冷たい土の下に葬られる時、人々が立ち去った墓の
傍らには、前脚の間に頭を垂れた気高い犬がいる。
その目は悲しみにくもりながらも、油断なく辺りを見回し死者に対しても忠実さと真実に満ちている。
作者不詳