「みみず肉」で反響を呼んだ大手ハンバーガーチェーン店
本書によると、皆さんもご存じの某ハンバーガーチェーンでは、牛肉100パーセントとうたいながら、実はその割合が2割程度だったことが明らかになったそうです。
今はどうかわかりませんが、メーカー開発室長は残りの牛肉以外の部分は「乾燥食用みみずをつかっている」と公言したそうです。

目の前の肉だと思っているものは肉ですらなかった、という笑えないオチですね。
さらに過去には同社の代表が「当社でつかうあらゆる食材は、世界で一番安価な材料を購入している」という発言をしたとも紹介されています。
もはや食べ物なのかすら疑わしいクオリティです。

なぜ肉を食べないと生きていけないと思い込んでいるのか?
そもそも東洋人は長い間、穀物中心の菜食生活を送っていた。

日本人の多くが「肉を食べないといけない!」となぜか思い込んでいるのはなぜでしょうか?

それどころか、最近、糖質制限を目的とした「毎日肉だけを食べる」という、正気の沙汰ではないような不自然なダイエットまで流行っていますね。しかもよくよくきいてみると、
非常にリスクの高い低品質なアメリカ肉や汚染された肉を食べている方が多いようです。

さて、日本における肉食文化の背景をたどると、話は明治時代までさかのぼることになります。
日本の歴史を見ると、もともと家畜を殺して食べる習慣はありませんでした。

大昔には、狩猟によって得たいのししや、鹿などの一部の動物の肉を少量家族で分けながら食べる習慣はあったものの、それすらも人間が運よく狩ることができた日のみ。

そもそも日本では歴史の中で長期にわたり仏教の関係上、動物の肉は禁じられていたため、特に貴族の間では動物を口にすることはほぼありませんでした。

したがって多くの日本人は穀物中心の生活が基本であり、雑穀類、野菜、海藻などを食べて過ごしてきたといいます。

また、たとえ魚や一部の肉が提供されることがあっても年間たった何度か祝いの席や行事などにおいて特別出されるものであり、決して頻繁に食べる類のものではなかったのだといいます。