米国人が牛肉を食べなくなったら地球に優しかった、ってどういうこと?
http://www.gizmodo.jp/2017/04/when-americans-dont-eat-beef-the-environment-got-better.html

牛肉1kgあたり、二酸化炭素は26kg排出されてるなど。

米国人の主食は牛肉なんじゃないかってくらい、米国のスーパーには巨大な牛肉のかたまりが売ってるし、
ハンバーガーのハンバーグもバンズから大きくはみ出してます。でも新たな研究によると、米国人は
10年前に比べて牛肉を食べなくなっているらしいんです。

天然資源防護協議会(Natural Resources Defense Council:NRDC)が先日発表したレポートによると、
米国で消費された牛肉の量は2005年から2014年にかけてひとりあたり19%減少したそうです。そして、
これは米国人の健康に(多分)良かっただけじゃなくて、地球全体の環境保護にも貢献したらしいんです。

NRDCのレポートによると、牛肉1kgあたりを生産するのに排出される二酸化炭素は26kgにも上ります。というのも、
牛のエサは牧場の草かと思いきや、たいていはどこか遠くで栽培されたトウモロコシとか大豆が与えられていて、
その生産や輸送に二酸化炭素が伴います。さらに牛のオナラには、二酸化炭素の25倍も地球温暖化効果のある
メタンがたっぷり含まれています。そのうえ、エサの農場や牛の放牧地にまかれる肥料に含まれる亜酸化窒素の
温暖化効果は二酸化炭素の298倍もあります。

NRDCによれば、牛肉消費量が19%減ったことで削減できた10年間の温室効果ガスは1.85億トンにも達し、
これは車の排気ガス換算で3,900万台に相当するそうです。