西洋人と東洋人の腸の長さの比較と腸管癒着の傾向
英国と日本の医師によって、1995年に発表された「東洋人と欧米人の腸の長さを比較した研究」によると、
腸の長さは、欧米人は平均 114センチ(68〜159センチ)、東洋人は平均111センチ(78〜161センチ)で、両者に差は認められなかった。
(「International Colorectal Disease」1995; 10: 216-221)
ヒトの腸の長さ
人の腸の長さはおおよそ 6〜8.5mで、年齢と身長によって違う。
(「Length of a Human Intestine」国立バイオテクノロジー情報センター 米国国立医学図書館 国立衛生研究所)
日本人とアメリカ人の大腸の長さは違うのか?―大腸3D-CT(仮想内視鏡)による1,300名の検討―
50歳以上の日本人とアメリカ人650名ずつ,合計1,300名を対象に、大腸3D-CTを用いて日本人とアメリカ人の大腸の長さを比較した結果、
全大腸の長さの平均は日本人とアメリカ人でそれぞれ154.7cm、158.2cm。世代別では、50歳代で全大腸の長さの平均は日本人とアメリカ人でそれぞれ153.2cm、155.6cm、60歳代で155.2cm,159.3cm、70歳代で161.8cm、165.2cmで、日米ともに世代が上がるにつれて有意に長くなった。
(日本消化器内視鏡学会雑誌 Vol. 55 (2013) No. 3 p. 435-444)