>>1
>そうすれば穀物の飼料向けの無駄使いもなくなるので
> 穀物価格も下がるし飢餓も救えるので経済的にも理に適っている。

まず基本的に、動物飼料用品種と人間用品種は別物で、動物飼料用の穀物は人間の食用に向かないのでそのまま転用はできません。
また動物飼料用品種と人間用品種の生産コストは異なり、生産者が動物飼料用品種から人間用品種に転作したところで人間用品種のコストが下がるわけではありません。
生産者はコストを回収しさらに利益を上乗せして売らなければならないので市場価格は一定以下には下がりません。
そして世界には経済格差があるので、貧困国の購買力がその水準を上回らない限り飢餓はなくなりません。
それどころか増産により値崩れし極端な薄利になるならば生産者はより利益率の高い生産物に転作したり生産出荷の調整をするに決まっているから単純な穀物価格の低下は見込めません。

それともうひとつ根本的な知識だが、WFPによれば世界規模で見た場合に食料は全人口に対して既に十分な量で生産されています。
飢餓は生産量の問題ではなく分配の問題です。先に述べた経済格差や紛争や政治的隔絶などの社会的な理由から適切な分配が為されていないことが飢餓の原因です。

動物飼料用作物から人間用に転作したところで穀物価格はたいして下がらないし、飢餓の救済もこじつけでしかありません。そういったリターンの小さい転換にかかるコストを考えた場合、これが経済的に理にかなうとは言えないでしょう。