>>56
いや、その本来の意味の共生というのがそもそも曖昧な概念だと思う、という意味なんですけどね。
以下、森林総研の明間民央氏の記述引用。

共生という概念
複数種の生物が一緒に生活している状態を、「共生」と呼びます。
これは恐らく 1877年 Frank によって初めて提唱された概念で、非常に幅広いものです。1879年の De Bary の定義も有名です(1887年の文献の方が有名かも知れません)。
これらにおいては、共生は必ずしも「お互いに利益を与えあっている」関係だけを指すものではありません。 寄生も広い意味では共生のうちです。「利益を与えあう」関係は「相利共生」と呼びます。
「共生」には、「場所が一緒」という以上の意味はありません。
その中で片方が一方的に他方を利用し、利用される側は害を被る関係を「寄生」と呼びますが、「一方的に利用している」かどうか、必ずしも明瞭ではない場合もあります。
また、お互いに利益を与えあっているとされる「相利共生」でも、本当に利益を得ているのか評価しにくいことはよくあります。
ですから、「共生」の全てがいくつかのパターンにきれいに分けられるというものではありません。

【「共生」には、「場所が一緒」という以上の意味はありません。】