誰のための物語か?
考えずに良いものを良いと言えることは幸せで楽だよ

ほーる
あなたにおちていったあの日から僕は一歩もうごけていない

あなたが好きなまま
泣けるほど今でも好きだと言える
ずっとね
あの人がいいままなんだ
なにかにつけてそう思う自分がいる
誰が忘れても僕だけは覚えているから
忘れられないんだ
結局さ
何をしていても思い出すんだ
早くに子供を作って年をとったらゆっくりしよう
シワシワに二人で成って
孫も見て幸せにいくんだって決めていた

子供を育て上げて会社を継いでもらって55歳でリタイアをして65歳になるまで世界旅行に二人で行こう
思い切り自由に生きよう
その資金を貯めるために若いうちはがむしゃらに働こう
エジプトでピラミッドを見てローマに行って真実の口に手を突っ込んでフランスで紅茶を買って世界一周旅行を10年かけてする
穏やかに老いて死ぬまで一緒にいる
あなたを幸せにする為に私が居る
そう想いながらお互いを幸せにしあって労り合って最後まで行くはずだった
意見を出し合っても最後まで喧嘩はしない
それが僕らの約束だった