いろいろ書きたいこと、説明したいことはまだたくさんありますが、ご批判も多いので、ここではこれで最後にします。

自分の主張7
総合的に見て考えたこと。 
由貴さんにとって致命的だったこと、それは武器を持たない戦士、包丁を持たない料理人、ペンを持たない作家のようなもの。
女優を目指すと言うくせに、あの宗教により、キスをしない、ヌードにもならないと公言したこと。
たくさんの女優の卵たち、そしてそれを育て応援しようとする者たちは、あるものは副業の合間に必死で毎日演技の勉強を励んでいる。
ちょい役を貰い、演技上キスは当然のこと、場合によってはヌードも辞さない覚悟で懸命に頑張っている。
そんな人たちからみて、たかがシンデレラコンテストのファイナリストふぜいが、そんなことを公言して、女優の仲間入りしようなんて片腹痛い。
キスもできない奴が突然、主演が何本も続く女優気取りだなんて、ふざけるな、思い上がっている、出直してこいと言う人もあった。
そんな思い上がった奴はいつかつぶしてやるという恨みの声も聞こえた。
でもその約束は、今でも守られている。

世間一般から見れば、目玉が少し大きいだけで対して美人でもないふつうの女、(幼なじみさん談も近いかも知れない)
シンデレラコンテストで受賞しなかったのを悔しがったという説があるが、あれは少し違うと思う。
沢口さんの美貌は由貴さん本人も控え室で見惚れるほどだった。
由貴さんはユニークな外国語の歌の披露などで、2位となる審査員特別賞(藤代宮奈子さんと言う方が貰ったらしい)になると聞いたのではないか。
結果落選....あのままならもしかしたら地味な舞台の中堅女優として生きたかも知れない。
それが写真家の野村さんの目にとまり、数時間の説得を受けミスマガジンに応募したときから、数奇な人生に巻き込まれてゆく。

でも、そんなたいした美貌でもない、集団になじめない愛想のない発達障害気味のいじめられっ子が、4
アイドルの賞味期限切れの年齢近くになって、キスもしないヌードにもならないと公言した上で....
準主演を含めると100本近いテレビ・映画で「主演」で活躍した、これはある意味、奇跡と呼べるのではないか。
そして今も歌い継がれる歌、また自作詞を含むアルバムをいくつものこし、今も聞く人が少なくない。
スキャンダルも含めて、30年以上マスコミ・テレビを騒がせている不思議な人だと思う。

今、宗教のしがらみ、拘束をはなれ、家族の応援も受けて羽ばたくとき、女優の旬はもう長くはないかも知れないが、
残された人生を、精一杯思い通りに生きて貰いたい。
テレビや映画が全てではない。舞台なら長年のファンで今は第一人者になったケラさんや「母惑星」の演出家もいる。
反発する人も多いが、それ以上にたくさんの応援もある。
だれもが1回しかできない一生の中で、こんな応援を受けられる幸せな人は、多くはないと思う。それが嬉しい。