週刊朝日

行定 「一番の問題は、葉山先生が確定しなかったこと。松本くんが乗ってくれたことでこの映画は動き出したわけです。
葉山って難しいんですよ。とっかかりのない役どころで、演じる人間によって全く違くものになってしまう。
松本君も最初戸惑ってたもんね。

松本 「戸惑ってました。基本的に泉目線で物語が進んでいくし、葉山についてほとんど描かれていない。
何をイメージされて僕にお声掛けくださったんだろうと思いました。直接聞いてみないと分からないなと思って、
お話を伺ったんです。それが一昨年の秋で、そこで行定監督に口説きおとされました。またうまいんですよ、監督プレゼンが(笑)」

行定 「でもね、必要だと思ったんだよね松本くんが。松本潤にしかできない芝居だった。もちろん芝居ってそういうものですが、
他の人がやってもある程度同じものになる役もある。でも、葉山はそうじゃない。」