0693名無しさん@お腹いっぱい。垢版 | 大砲2019/02/24(日) 22:54:53.08 BL小説やん 「遣都、ひとつ質問していいかい?」 「はい」 「今の遣都がもし、あの砂漠の夜にいる遣都に話しかけられるとしたら、何を伝える?」 う〜ん、と首をひねり、頭を掻きながら、しばらく考えた末、恥ずかしそうにポツリと呟いた。 「ちゃんと周りの人を愛したら、その愛は戻ってくる」 胸がジーンとし、何度か自身の中でその言葉を反芻した。 あの時の遣都は、誰も信用せず、今日の舞台の役柄のようにプルプルと震える子犬のようだった。