それは蔵之介にも大いに責任がある
木下順二の現代語訳が台本のベースになっているので
そちらを予習して下さると台詞が聞き取りやすく理解も深まります、と
宣伝の中で蔵之介が注意するべきだった

「僕が演じるのは稀代の悪党で〜」「悪党が〜」って
悪党は悪党でも単純な悪党ではなく
背景に王家の重圧やしがらみ葛藤があったり
身体障害者の苦悩を抱えた独特な主人公なのに
薄っぺらでワンパターンな言葉を並べただけの宣伝しか出来ていなくて
日頃読書しない弊害が悪い方向へ出ちゃった
他の共演者は、通常のリチャード三世作品とプルカレーテ演出との違いを説明したり
登場人物にまつわる歴史の背景を説明したり、蔵之介より知的だった