東京都内で3件の予告殺人事件が起きた。
事件現場に残された不可解な暗号から、3つの事件は連続殺人事件として捜査される。
警視庁の捜査本部は、数列の暗号が次の犯行現場を予告するものであると解読し
、第4の殺人は高級ホテル「ホテル・コルテシア東京」で起こると推測する。

数名の捜査員が、第4の事件を未然に防ぐ為フロントスタッフやベルボーイに扮してホテルに配置され、
不慣れなホテルマンとしてのホテル業務に悪戦苦闘しつつ、不審な宿泊客を監視する事を強いられる。

捜査一課の刑事・新田浩介は、英語ができる帰国子女であることから、同ホテルのフロントスタッフに
扮することになり、新田の補佐・教育係には、優秀なフロントクラークの山岸尚美が任命された。

立場も職業倫理も異なることから、潜入捜査が始まった段階では衝突の多い2人だったが、
共にホテルマンとして、時には捜査員としての目線を互いに共有しながら、日常起こるホテル内での
悲喜交々の出来事に対峙していくうち、二人の間には信頼と共闘意識が生まれる。

そして、捜査本部がこれまでにない厳戒体制を敷いた、ある特別な1日が始まった。

新田浩介の、捜査員としてだけではなく一人の人間としての成長と、山岸尚美の頑なにも見える態度から
新田を理解しようと変化していく様も物語に花を添える。