>>243
購入した
はらぺこの霊夢さんが東方キャラを食べる話

あらすじ
人里の食堂で、チャーハンや唐揚げを爆食する霊夢さん
霊夢さんが「時々そうなる」ことを知っている魔理沙は
呆れながらもその食べっぷりを微笑ましく見つめていた
霊夢さんとの付き合いが長く、幾星霜に及ぶ魔理沙でも
その裏に秘匿された「本当の意味」までは知らないのだ
しばらくしてルーミアのもとに「招待状」が届けられる

博麗神社の床下に(勝手に)住む妖精クラウンピースは
ある夜、尋常ならぬ大きな物音で眠りから引き戻される
何事かと訝しがりつつ、地下から這い出し社殿を除くと
そこには、ルーミアの肉体を飴細工のように引きちぎり
恍惚の表情を浮かべて貪り食べる霊夢さんの姿があった
あまりにも現実離れした光景に震撼するクラウンピース
だが驚きも束の間、逃げる暇もなく紫に捕まってしまう

霊夢さんは、幻想郷を維持する為の宿命的な最強である
莫大な力を保つためには相応のエネルギーが必要であり
それは「普通の人間の食べ物」では賄えるものではない
そこで妖怪たちは、周期的にガス欠を起こす霊夢さんに
自らの肉体を提供し、芳醇な滋養を補給させていたのだ

だが、それは幻想郷の成り立ちに関わる根幹事項であり
紫をはじめ愛郷派の妖怪によって厳重に秘匿されていた
見た目がグロすぎて、普通に人類はドン引きするからね

果たして、かくも重大な幻想郷の秘密を知ってしまった
異郷出身で軽挙なクラウンピースの運命は決まっていた
紫の手で社殿の中へと押し込まれたクランピースの体に
既に跡形もなくルーミアを食い尽くした怪物が絡みつく

講評
東方キャラたちの他愛なくも愛らしい日常を描くことに
ぼくの中で定評のある、「そんだけ」さんの作品である
だが今回は流石に「そんだけ」とは言えない内容だろう
ルーミアはもう既に"何度も"食べられていることからも
恐らく、霊夢さんに食われた妖怪や妖精は一定期間後に
シレっと復活するのだはと思われる(公式準拠)のだが
それにしても人間が妖怪を貪り食らい飲み込む絵ヅラは
その逆よりも輪をかけてショッキングな光景だと言える
「これは人に見せられんな」と判断した紫は賢明である

だが一方で、幻想郷の秩序に埋め込まれた者にとっては
ただの、定期的に、ありがちな、食事風景だとも言える
従来は、我々にとって他愛もない「そんだけ」の日常に
東方キャラが感動する様子を見てほっこりさせられたが
今回は、東方キャラにとってただ「そんだけ」のことに
我々読者が深く震撼させられるという構図になっている
「そんだけ」の意味が、180度逆回転させられており
クッソ大がかりな「意趣返し」だと捉えることもできる

繰り返すが「霊夢さんが妖怪を捕食する」という転回は
それなりに東方二次に造詣が深いと自負しているぼくも
ほぼ前例に覚えがない、センセーショナルなものだった
また、作中ではルーミアさんが未熟な裸体を晒しており
エロスをお描きあそばされたということも純粋に驚いた