>>476
拝聴した

東方ボーカルアレンジ界のルーミア※こと幽閉サテライトさんによる、『竹取飛翔』のボーカルアレンジ曲
※この界隈に足を踏み入れた人がまず大体最初に聴くサークルさんだから。ぼくしらべ


胡弓の音色をふんだんに使い、月の都の割と露骨な中華みを表現すると共に
Bメロからサビにかけては意外とZUNZUNくるメタルチックなベース音で攻めてくる
つまりはたおやかで古風で優美な姫様と、意外と泥臭い死闘とか好んじゃう姫様の
二面性を曲の中にぶっこんで人格化していると解される。王道的なキャラソンの作りだろう

ちなみに歌い手は例によってsenyaさんが務めているとは思うのだが
同代表作である「色は匂へど散りぬるを 」や「孤独月」とはずいぶんかけ離れた方向性で
歌い上げられているのが特徴的。出だし聞いた時、「あれ?めらみぽっぷ?」って思った
特に、凋叶棕でメインボーカルをなさっている時のめらみさんの雰囲気にクリソツである

その後中盤に入ってくると、「ウィスパー」というほどまでには特徴だってはいないが、
ややロリみを感じさせる甘々な歌い方に転じ、その雰囲気が終盤まで続くのかと思いきや
3:00を超える頃に一点、パワーボイスへと戻り「いつもの幽閉や」と安心させられる

恐らく楽曲の中に「優美に振る舞い」「猫をかぶり」やがて「本性を現す」姫様のクッソ難しい
気性を表現しようという、明確な意図が含まれているのではないかと思う。あくまで推察
てか考えてみると、姫様のこの多重構造って、本当恋愛的に難攻不落にもほどがあるな
さすがeratoho最強。それはアゴものびるってもんよ

なおsenyaさん=浜崎あゆみ系統の歌い方、という固定観念の存在したぼくにとっては
プロの表現力と幽閉の音楽的な進化を感じさせられざるを得ない作品でもあった

発熱巫女〜ず等の段でも言及しているが、およそ人気を獲得している東方アレンジャー達は
現状に立ち止まることなくどんどん進化していくから偉いと思う