女『小鈴ちゃんに何をしたの…』
男『あらら?巫女かな?自由にしてくれないか?』
女『さっきまではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃたんだろう』
男『突然妖怪が現れたら怖いよね。で、別にあの小娘にも危害加えてないんだけど自由にしてくれない?』
女『私は里の人間を守らなきゃならないから妖怪がいると困るのに』
男『それは困ったね。でも害は加えないよ?自由にしてくれない?』
女『最近はこんな事無かったのに。妖魔本じゃなかった時点で気がつけばよかった』
男『…知ってたかい?占い師は感情を操る職業なんだよ?』
女『人間を捨てるために自ら怨霊になる手段を選んだと、回りくどいことするわ』
男『そうだね。で、無用な殺生はしないよ?敵対しないよね?』
女『え?ごめんよく聞こえなかった』
男『あ、えーと、、君も無用な殺生はしないだろ?』
女『何で?』
男『あ、えーと、博麗の巫女だよね?いつも一緒に居る妖怪を退治してないから』
女『で?』
男『え?』
女『ん?』
男『占術を通じて世界の外側を見たんだ。そうしたら妖怪に管理された生活が惨めに見えてね?人間を辞めてね?』
女『どうでもいいけど。でも妖怪になったら退治されるわよね?』
男『いや、だから。君なら一緒にいる妖怪を退治してないから俺を自由にしてくれないかと聞いてるんだけど』
女『何処に行くつもり?』
男『いや別に里を離れて暮らすだけだけど?』
女『妖怪でしょ。何で退治されないと思ってるの』
男『だから害を与えるつもりはないです』
女『何か勉強不足みたいね?私は無用な殺生もするけど?』
男『大丈夫だから。何もしないから。大丈夫、大丈夫だから』
女『何が大丈夫なの?』
男『妖怪巫女だよね?』
女『人間巫女よ』バチッ!
男『馬鹿なあああ』プスプスプス