高額な金額を払ってでも、格式ばった手間がかかっても(後述)、男達を魅了して余りある花魁の魅力は何処に有るのか?
 ひとつには花魁の弛まぬ努力があった。
 その代表例が、性器の手入れにある。

 花魁はたいてい性器周りを無毛状態にしている。当時の地女(現代でいう素人女)は陰毛処理をする習慣が無く、
 余計に花魁の女性器(玉門ぼぼ)は、細かい神経を施した結果として美しく見えた。
 陰毛処理については陰毛を剃る(刃物で切る)のではなく一本一本毛抜きで抜くか、線香などで焼切ったりしていた。

 剃ったほうが楽なのだが(時間も短くて済むし)、生え際のチクチク感(痛いし、正常位の時客の下腹にモロに当たる)もあるので、
 「御客様を大事にする(お高く留まっていたり、嫌な客を断ったりすることもあるが基本的にはこうした姿勢を忘れたわけではない)」花魁ならではの地道な努力である。