KCIA、南山の部長たち

あらすじ

1970年代、韓国はパク大統領の絶対的な支配下にあり、大韓民国中央情報部(KCIA)は大統領直属の諜報機関として、どの政府機関よりも優位に立っている組織であった。しかし、1979年10月26日、パク大統領はKCIAのトップであるキム・ギュピョン部長の手によって射殺される。

事件発生40日前、政府の隠密かつ違法な活動を知り尽くしていた元KCIA部長パク・ヨンガクはアメリカに亡命し、コリアゲートの捜査にあたっての重要参考人として下院議会聴聞会に呼ばれ、パク大統領を「革命への裏切り者」と証言し、大統領の腐敗を告発する。これに激怒したパク大統領はキム部長をアメリカに派遣し、パク元部長が出版しようとしている回顧録が出版されないために手に入れるよう命じられる。パク元部長は回顧録をキム部長に渡すが、「イアーゴ」という男がいることを忠告する。その男は大統領の真の右腕であり、KCIAはそのことを何も知らなかった。

キム部長がアメリカから帰国して間もなく、クァク・サンチョン警護室長が大統領官邸でCIAの盗聴器を発見する。それはKCIAも察知できていなかった事態だった。大統領を守るためにあらゆる手段を講じるが、やがて立場を失っていき、追い詰められたキム部長はとある決断をくだす。