>>487
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動画をご覧頂き本当にありがとうございます。
とても光栄です。

感情を抑える方法で、もっとも良いのは『事実をベースに考える習慣をつける』という事だと思います。
そのため、動画の内容を実践すると、徐々に、感情を抑える力が身に着いたり、感情そのものが緩和していくでしょう。

自己暗示や瞑想法などで感情を抑えることは可能だとは思うのですが、これのみであると、起こった出来事の意味を理解するにまでいたらず、同じ失敗で人生が堂々巡りになりやすいです。
その点、感情が揺さぶられた際に事実関係を明らかにする習慣をつけると、感情面で良い影響があるばかりか、起こった出来事の意味にまで理解がおよびやすいので、良いと考えています。

具体的な方法について書かせて頂きますと、会社・家庭・また、街で行きかう人達の中に「何となく癪にさわる人」がいると思います。
また、テレビなどのメディアにそのような人がいるかもしれませんね。
そうした時に、事実のみを抜き出して ” 相手に対する悪い印象は正当かどうか ” などについて、考えるのがトレーニングに良いかもしれません。
この際、紙に書いて考えるなども良いです。

僕自身の具体的な実践例でお伝えすると、娘(軽度知的障害+自閉症)の朝の支度が遅い時に僕は感情のコントロールが必要になります。
この際に事実のみで考えた場合、

・娘自身が朝早く学校に行きたいと決めているわけではない(ので、本来は朝早く行く義務などは娘には無い)
・自身の学校への見栄や、遅刻に対する感情は娘に関係が無い
・仮に遅刻した所で娘の人生上に問題はない見込みが大きい(事実として、親が勝手に焦って娘を追い立てる事による悪影響の方が現時点では確認できる)
・この問題は娘が先天的に負った性質も絡んでいるため、その性質による問題に関して、「なぜ、早くできないのか?」といった対応は不当である

など、事実をベースに考えるようにつとめています。

すると、感情的に振る舞うほうが不当という気持ちが生じ始め、むしろ、娘はよく頑張っている事実に気が付きます。
そのまま娘に対するリスペクトの気持ちを維持すると、なぜか、必要なタイミングで良い対応ができます。
その結果、入学から半年間、学校が楽しい様子で無遅刻無欠席という、当初、想像もしてなかった結果が得られたと思います。
(遅刻しても良いし、何なら不登校でもサポートし続ける気持ちはあるのですが)

上記はほんの一例なのですが、他にも様々な感情を揺さぶる人達に対して、極力、事実のみをベースに考えることを積み重ねることが大切だと思います。
もちろん、初めは、どこまでが感情的な考えなのか?事実なのか?を判定するのが難しいのは間違いありません。
しかし、少しずつでも続ける事で、事実をベースにした思考の精度は上がり続けると思います。
また、これらは思考の癖として定着しやすいので、初めは意識してやることになりますが、軌道にのると、無自覚に事実をベースにした思考が動きだすようになっていき、感情を抑える力が高まるようになっています。