集金教の地獄に陥るなかれ

宗教・精神世界のなかには、「超能力をもつ」と自称する教祖によって、
現世利益がもたらされると説く教団があります。そういった教団は往々にして、「まだ信心
がたりない」「病気が治らないのは先祖が成仏していないからだ」「あなたが不幸なのは、霊
がとりついているからだ」などと、不安感をあおりたてるようです。

そして救霊のためとの名目で、霊法や印鑑や仏像を法外な値段で売りつけたり、次から次ぎへ
と献金を強要するのが常套手段。

しかしその手口にいったんはまったら最後、「次の祈祷では大開運するかも」というギャンブル
と同じ心理状態に陥り、際限なく献金してしまいます。

つらいときは藁にもすがりたくなる。これが人間の常。しかしそうやって集金された金は、
教団を裕福にはしますが、信者に幸福や心の平安をもたらすとは限りません。

世界の治安や個人の不安感につけこんで金品を要求したり、お札や石を売りつけるのは、往々に
してうさんくさい宗教といって間違いありません。