>>984
王子さまは水を飲み終わると、みんなが探しているものは、五千本のバラよりもたった1つのバラや少しの水の中にだってあるのに、誰も気がつかない、と言う
「だけど、目では、何も見えないよ。心で探さないとね。」

探しているもの=これはむろん、普遍的な愛や信頼、責任感等を表している

そして、「そうだとも」と、相づちを打つ僕(=パウロ)は、今では王子さま(=イブ)と、考えをとても共有できる
パウロは、神様に回帰し、心の重要性や愛を、認識したからだ

僕は井戸の道具(=良識)を使って水を飲んで、(=人に対する普遍的な愛や責任感を復活できて、)ほっとした
=私はイブさんに心から良心的に謝罪ができて、ほっとした

夜明けの砂地は、蜜のような色になる
僕はその蜜のような色を、いい気持ちになってながめていた

=以前我々は、愛の気というのは、
原初の「愛の蝋の海」という広大な、琥珀色のハチミツを含んだような液状気の形をしている海のような場所がある、 
(宇宙や天界や、神界よりも外側に)と申し述べました
神様が、ここで作者のテグジュペリに使わせた「ミツ」とは、啓示的に言えば「愛の気」のことですので、

夜明けの蜜のような色の砂漠
=イブが天使のふりをして助けてくれた真相を知り、(=心の夜明け)
 パウロは喜んで、すさんでいた心(=砂漠)全体に愛(=蜜の色)が満ち満ちた

ですからここは、何でもない文に見えますが、重要な啓示が含まれているわけです