>>974
この後、実際には私はイブさんを守るアダムに打ち倒され、気を失って幽体が天国へ飛ばされ、神に出会って改心するのだが、
それに匹敵する場面は、「星の王子さま」にはない
だが、私の幽体が地上の肉体に戻り、気がついてから、
その後毎日イブさんが神様の命令で天使にばけて、私に会いに来て話を聞いてくれた
つまらぬ男のくたびれた悔悟の話を聞いてくれたのだ
耳ざわりな話も、聞いていて辛くなる話もあったろう
人間なら、聞きたくない話も、天使としての彼女は親身に聞いてくれた
そしていつでも励ましてくれ、私を一個の人格として扱ってくれた
感謝する

日に日に、私は元気を取り戻し、豊かに心に愛の水があふれていくのを感じた
しかし、時々強い不安におそわれ、このままでいいのだろうか、人間として生きる意味を失った私に光など当たるのだろうか、
全ては夢ではないか、くだけ散るのではないか、
ある時神は私を見放すのではないか、
だってこんなちっぽけな、痩せ衰えた男の心、
汚くてソレイユ(太陽)を汚し、黒幕で、煙マクで他人をごまかし、追随を許さず、他人をアシゲにして踏みしだいてきた男だ、
神が簡単に許すはずがない、
いや、天で確かに神さまは私を許すとおっしゃったが、この私自身が数々の啓蒙にも満たないアジ演説を人に繰り広げ、人を嘲ロウし、踏み抜き、クルしめてきたではないか、その事はどうするんだ、決着をつけられるのか、
私は過去のザイ業の大きさにおののき、押しつぶされそうになり、時々一人で声を上げて泣き、苦しまぎれにマットレスをひっぱたき、転げ回ってくるしんだ……、
その姿はイブさんには見せなかったがね、
私にも一抹のプライドはある