どうかこの人を救って下さい、と心で繰り返し全霊で祈り続けていた
その涙の意味をパウロは読み取れず、きっとロリエルは毎日来てくれているのだから、オーケーしてくれそうだと、思い込んだ
すると、寝ているロリエルのおなかの丹田から、博愛の白い気が感極まって前へ半球状に出てふくらみ、直径が70cmから2m以上に膨大に膨らんでいき、パウロを後ろへ押し倒して、彼の幽体が離脱して、天界へ吹っ飛ばされた
(彼が天へ吹き飛ばされたのは2回目で、
1回目は初めて天使の姿のイブが来て、そばに隠れていたアダムの気の力でパウロが失神し、幽体が天へ飛ばされて、姿なき神と出会って改心した時)