>>788
私達は白い薄暮を迎え、少年の私は右隣のヨシュア様に前を向いたまま、(以下、大体の会話例)
「僕はあした、よそへ行くんだ」
と話しかけました
「僕はここにいたいんだけどね、お父様(=神様のわけみたま)がどうしてもっておっしゃって……、だから……、」
と言って、ちょっと口をつぐみました
それから、
「…僕はね、チキュウという星に行かなきゃいけないんだって
チキュウは愛が足りないから、お前が愛の池にぽちゃんとつけてやりなさいって
その前に、そこ(兜率天)へ行くんだ…」
そして私は、ヨシュア様への想いを、どうにか表そうとして、
「僕ね、お兄さんのこと、好きだよ……」
と言うと、ヨシュア様の左肩に首をもたせかけました
「マ○○○○○………」
ヨシュア様はつぶやかれると、二人でいつまでもそのままの姿勢で寄り添って、暮色濃くなる遠くの山々を、すっかり暗くなるまで見つめていました……

そんな記憶があり、この王子さまとキツネの切ない別れのシーンと、重なりました