法隆寺と言えば聖徳太子だが、その太子伝説に関しても東漸説がある。
1903(明治36)年、歴史学者の久米邦武は『聖徳太子実録』を著す。
久米は、太子伝説にはキリスト教の影響があると説く。
「厩戸」(うまやど)の名のもとになった、太子の母が馬小屋の戸に当たり産気づいた話、
また、夢で高貴な僧が転生して生まれたいと母に告げる話。
前者は言うまでもないし、後者はマリアの受胎告知に似ている。
久米は、異端とされ追放されたネストリウス派が唐にやってきて景教として活動していたことを挙げる。

http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/r18-130.htm