以下、https://fate.5ch.net/test/read.cgi/spiritual/1512532053/からのコピーです

今ここはおとぎ話の中のような世界で、あなたとあなたの友人が横暴な王様の不興を買い、電気椅子に座らされているとします
処刑人は、王様からの命令を受け次第、速やかに処刑を執行するものとします

ところが、王様の気まぐれで、一つの余興を行うことになりました
その余興とは・・・・あなたの側と友人の側に、それぞれ光子を飛ばし、もし両者のスピンが一致すれば無罪放免、不一致なら処刑執行というものです

ちょっと量子のスピンについて、簡単に説明します
単独の量子は、上向きと下向きの両方のスピン確率を50%50%の確率で重ね合わせで持っていて、観測した時に上下どちらかが決まります
もつれた2つの量子は、片方が上向き、もう片方が下向きのスピンで、観測して仮に一方が上向きだった場合、対になる量子はその反対の下向きに決まります
単独の光子もまた独自のスピンを持っていて、電子に写し取ることで測定できます

と、いうことは・・・・
あなたと友人のそれぞれに飛ばした光子がもつれていなかった場合は、助かる確率が50%
一方、もつれていた場合は、助かる確率が0%・・・となりますね?

ここまでは、イメージしやすい、まあ普通の条件です
あなたはこの余興の話を聞いて、なんと酷い条件だ、これでは生殺しではないか、と思うことでしょう

ところが、王様はひそかに遅延選択の仕掛けを仕込んでいました
あなたの側に飛ばした光子1を、ひそかに飛ばした光子2ともつれさせていて、友人の側に飛ばした光子4を、ひそかに飛ばした光子3ともつれさせていたのです

すると・・・
仮にあなた側に飛んできた光子1を観測した時に上向きだった場合は、光子2が下向き
友人側に飛んで行った光子4が上向きか下向きかは、光子1の状態とは関係なく上下ランダム・・・となりますね?

さあ、ここからが遅延選択です
光子2と光子3は、とても長い・・・長さ約2.59×10の13乗m=一光日もある光ファイバーの中を飛んで、王様の手元の機械にたどり着くような仕掛けになっています

そして王様の手元には、ベル測定を行う機械があります
光子2と光子3にベル測定を行うと、光子2と光子3が同じ方向のスピンを持って、もつれるようになります

つまり4つの光子が絡み合うことになります
例えば光子2と光子3をベル測定して、上向きで揃ったら、光子1と光子4は自動的に下向きで揃うことになります

と、いうことは?
王様がベル測定した場合、あなたと友人が助かる可能性が100%になります
もちろん、王様には考える時間が丸一日ありますので、ベル測定の機械を取り外し、確率上50%50%にすることも可能です

さあいよいよ4つの光子が発射されました
王様は、運に任せてみようと思い、ベル測定装置を外させました
1/2の確率で、結果は・・・・不一致
憐れ、あなたと友人は処刑されてしまいました

翌日、王様はふと気になりました
もうすぐ光子2と光子3が手元に届くが・・・今、ベル測定装置を置いたらどうなるのだろう?

というわけでベル測定してみると・・・結果はもちろん一致
あなたと友人への処刑は中止され、二人は生きています

実際の遅延選択実験でも、このようになることが確認されています
量子の持つ非実在性、非局在性という特性により、空間的・時間的な距離を超えて作用することが原因です

でも、実行されたはずの処刑はどうなったのでしょう?

過去に遡って事実は書き換えられますので、処刑も最初からなかったことになります
でも、人間の意識はそのものが内部的な量子的効果なので、外部の量子的な効果が100%及ぶのか、及ばないのか、今はまだ解明されていません

おそらくこういった現象がタイムラインの乗り換えで、それに伴う記憶の混乱がマンデラエフェクト、ということになるのではないでしょうか