読者の質問
「アドヴァイタを知ると、探求者に不要な概念を植えつけるばかりのスピリチュアル系の教えが邪魔になっていることに気づく。
たとえば瞑想を行うことが必須だというような教えだ。なぜあなたは、全ては幻想であり、実際には個人もなく、ただみかけの現象が起こっているだけという直接的な真実を伝えないのか?」
ディーパック・チョプラの回答
「あなたの書いたアドヴァイタ・ヴェーダーンタの考え方は、私が25年にわたって伝えていることと等しい。
付け加えるとするならば、幻想としての世界から抜け出ても、個としての存在が全体性を経験するということは残る。
大海に落ちる一滴の水は、自分が一滴の水だという視点を保ちながらも、本来は自分は独立した存在ではなく大海の水そのものであることを知っていることもできる。
” 本当は個が存在しないという気づきはパワフルだが、ただし、ほとんどの人にとっては役立つものではない。”
役立たないだけでなく、混乱をもたらすものとなる。準備ができている人にとっては問題ないが、これを単に知的に理解するということも誤りのもととなる。
意識のさまざまな状態にふさわしい知識というものがある。古い条件付けが手放されたとき、初めてヴェーダーンタの教えに接する準備ができる。」
チョプラ然り