もうひとつは、肉体についてです。

あなたは”私”の境界線は肉体ではないか、と言いましたが、
では一体、肉体のどの部分が”私”を作り上げているのでしょう。

腕のない人はどうですか。心臓を人口物に置き換えたら?
”私”は脳に宿るのでしょうか?そうでなければ、身体のどの部分の細胞に?

”私”を形成するために、絶対になくてはならない身体部位は?

こうした些細な論理に対して、あなたは随分と容易くそれを
無いものとして答えを出したのです。

それがつまり、自分の知識ではない、ということではありませんか?
あなたは言葉を並べるが、分かったようで分かっていないと
自分でも感じている。

知識に対する、新しい態度を身に付けなければなりません。
わからぬ知識を退け、わかる知識を大切にするという態度を、です。