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黒澤明、映画『夢』で原発事故を20年前に糾弾「原発は安全だと!?ぬかしたヤツラは許せない!」と子連れの母親が絶叫するシーンも

2011年4月13日 12時13分
 巨匠・黒澤明監督の遺した映画『夢』のエピソードが、「まるで今の日本の現状を予期していたかのようだ……」と話題を呼んでいる。黒澤監督がわたしたちに伝えたかったことは、何だったのだろうか?

 今から約20年前の1990年に製作された映画『夢』は、黒澤監督が見た夢を映像化した8つの話からなるオムニバス映画で、それぞれのエピソードの始まりには、夏目漱石の『夢十夜』と同じように、
「こんな夢をみた」という言葉が浮かぶ。今、話題になっているのは、原発の恐怖を描いた『赤富士』だ。