戦争や災害が起きると「なぜ神は止めさせないのか」とか「なぜ未然に防いでくれないのか」と思うようですが、摂理を無視している以上、責任は人間自身にあるのです。

行為が生み出す結果は絶対に避けられません。私たちにとて、その摂理を改めることはできません。蒔いたタネが生み出すものは自分で刈り取らねばならないのです。

利己主義というタネを蒔けば、それ相当のものを刈り取らねばなりません。高慢・嫉妬・怨恨・貪欲・敵意――こうしたものが積もり積もれば、いつかは戦争・難題・不和といったものを生み出します。

その摂理に逆らった生き方をする人は、一個の人間であろうと大勢の集団であろうと、国家全体であろうと、いつかはその代償を支払わねばなりません。

その摂理の働きが完ぺきであることは常々申し上げている通りです。
その働きが人間の目には目えないことがあるかも知れません。しかし、原因と結果は必ず連鎖して働きます。