霊の話を忘れていた。
ふたつの紡錘形の光は、柵の向こうに見えた。
一方の紡錘形の中には、自分の祖母の姿、
他方の紡錘形の中には、元配偶者の祖母の姿、
周囲にきらきら光るものがあったようだが、もう記憶も朧だ。