じゃあ、過疎板のにぎやかしに書いてみよう…。

自分が覚えている前世は宇宙人の軍人だった。
同じ恒星にある別の惑星の宇宙人と戦っていて、侵略して殲滅する作戦に従事していた。
いつかお互いの惑星が衝突する恐れがあったから最終的には相手の惑星を解体することをもくろんでいたようだ。
(解体する前に自分は寿命が来たのでその後は知らない。)いずれにしても最初から別の宇宙人と共存する気はさらさらなかった。

種族的には地球人よりも同胞愛が強く、傷つけあう概念はなかった。お金のために殺すなんて想像だにしない程だ。
反面、動物愛護精神の欠片もない種族だった。知り合いからもらったペットで遊んだあと晩御飯にするとかざらにあった。
そういうところが地球人と違って両極端だったと思う、宇宙戦争の理由の一つかもしれない。

形状はカマキリに似ていて、自分は周囲の連中よりでかかったことを誇りに思っていた。
メスの方が体が大きくて強く、故にメスの方が偉い社会だった、地球人の男性優位社会と大してかわらない。
前世の自分はメスのカマキリで、性格は「ぼくの考えたさいきょうのアメリカ人」を地でいくような奴だった。

地球人に「男らしい」があるように、そのカマキリさんも「女らしい」と言ったその惑星特有のマチズモ的な考えにとらわれていた。
父親不明の子供ができたこと、「強いシングルマザーはかっこいい!」というマチズモ思考の果てに軍人になったようだ。親に泣かれた。

別の宇宙人と戦うことと、入隊前、退役後は絵本を集めることに生き甲斐を感じていた。
敵を殲滅した後は、退役してただの民間人に成り下がるのを嫌っていた。
どこかに終わることのない戦争を続けるファンタジーみたいな異世界があったらいいなと思っていた。

退役後は侵略した惑星に植民して「惑星解体なんて技術的に無理だろ…。」とか思いながら元戦友たちや呼び寄せた家族と牧歌的に過ごした。
老後は子供に看取られながら寿命を迎えて死んだ。子供には感謝しかなかったで…。

続く…。かも。