引き寄せの法則を量子力学的に云々言ってるセミナーとかあるけど
量子脳理論にまで言及してるものは少ない
まず第一に、人間の意識を構成するものは基本的に言語だ
その言語は通常の肉体的ハンデのない人間にとって、一番最初に言語的要素として獲得する感覚は聴覚『音』

妊娠中に音楽や読み聞かせの朗読音声を聞かせると、赤ちゃんの脳の発達に良い影響を齎すとか
幼児期に赤ん坊をライブ会場に連れて行って大音量の音を聞かせるのは絶対NGなど
一定のセオリーが存在していることはみんなが知ってる

そう、脳内で最も原理的な言語情報は『音』で構成されている
成長の段階に合わせて、この音に視覚情報や嗅覚情報がプラスされて密接に絡み合う事で言語体系を構成している

ここで最初に立ち返って、量子脳理論について考える
基本的に万物の理論の最終想定では、『全ての素粒子が量子的繋がりを持つ』状態が求められる事を提示しておく
つまり、人間の脳が量子脳だった場合、その脳を構成する脳量子ビットは『他の全ての量子ビットと最終的に繋がりを持っている』状態が導かれる
人間の脳、意識を構成する最も大きな枠組みは、全ての量子情報を束ねた集合無意識的なものであるということだ

これには既に有効な仮説がある、ER=EPR仮説である
簡単に言えば、量子もつれを媒介するものはワームホールであるということだ
このワームホールは2つのマイクロブラックホール(あるいはホワイトホール)によって作り出される
このワームホールを通じて、量子情報は瞬時に密接に繋がっているとされる
しかし全ての素粒子が量子的繋がりを持つというのならば、この仮定を当てはめると
無限大個のブラックホールが量子もつれを媒介していて、それらの無限大個のブラックホールはあたかも無限大の大きさを持つ巨大ブラックホールであるように見える
これを量子脳にあてはめた時、論理的に導かれるのが集合無意識である

ここで再び『音』に戻る
この集合無意識に効率良く干渉する方法がなにかというと、つまりそれは『音』であるという事になる
ただ前述した通りにただの音だけでは効率が悪い
視覚や嗅覚、味覚、触覚を組み合わせた上で『音』を意識することが必要になる

ここでようやく引き寄せの法則に戻ってくる
そう、得たい状態を映像や触覚と合わせて『音』として言語的にイメージするのが
最強の引き寄せの法則の手法であるということだ