さて、目の前の出来事は常に、ただ起きることが起きているのですが、我々はそこに何らかの意味や理由を持たせて、「こういうことが起きている」と決めつけて生きてきました。

そうやって決めつけたストーリーを全部束ねたものを人生と呼んでいます。


どんな出来事に対しても百万通りの解釈が可能なのに、人はその中の一つを採用し、それを唯一の事実だと思いこむのです。


したがって人生とは思い込みの束のようなものであり、それを生きてきた自分自身という存在の印象も、思い込みによって作られています。


思い込みの束は、たいていの場合重荷になっているので、全部ガサっと落としてしまうのがいいのですが、なかなかそれができません。

なんだかすべてを失ってしまうような気がして怖いからです。



でも落としてしまっても、何もなくならない。

だって思い込みの束なんだから、最初から存在していなかったものを落とすだけです


自分という思い込みのキャラクターが、ガサっと落ちた時の気持ちよさは、他のどんな快感をも超えています。


そしてそこに残るのは、純粋無垢の目覚めた意識。

それが本当のあなたであり、その存在は、いままで起きたどんな出来事にも一切影響されていません。

本当のあなたはいまも、純粋無垢の目覚めた意識であり、それ以外は全部マインドが作り出した偽物です。